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EXPOレポート

万博会場からDNP社員がレポートをお届けします。

2025年10月10日

多様な視点から描き出した「未来のエネルギー社会」について
FLE(フューチャーライフエクスペリエンス)ゾーンで展示・発表

日常生活から得られるエネルギーをテーマにしたモニュメント(写真中央)

DNPは、2025年9月23日から10月13日まで「2050年 DNPが描く自然エネルギー社会」をテーマに、FLEゾーンで展示・発表を行っています​。本展示では、暮らしの中で生み出されたエネルギーを活用し、地球環境に負荷をかけることなくエネルギーを循環する社会の実現に向けたアイデアを紹介。DNPのほか、共創パートナー9者との連携により、未来のエネルギー社会に向けて挑戦する取り組みを紹介しています。展示空間を、産官学の垣根を超えた共創による未来社会の実験場と位置づけて活用し、DNPの技術力・創造力を活かしたエネルギー分野におけるイノベーション創出に向けて対話を行うなど、持続可能な「未来のあたりまえ」を提案し、体験いただいています。​

展示は、以下の4つのテーマ軸に構成しました。

生物からエネルギーを生みだす「微生物発電」
特定の微生物(発電菌)が有機物を分解する際に発生させる電子を取り出し、電気として利用する技術
光からエネルギーを生みだす「太陽光発電」
太陽から放射される電磁波(可視光線・赤外線・紫外線)を電気エネルギーに変換する技術
周辺環境からエネルギーを生みだす「振動発電」
構造物の揺れや人の歩行、機械の動作などから生まれる「微小な振動エネルギー」を電力に変える技術
生み出されたエネルギーを送る・貯める・制御することでロスなく循環させる「ワイヤレス給電」
マイクロ波などを使って空間を介して電力を届ける技術

2025年9月25日に開催されたトークセッションの様子

これらのテーマに基づき、展示と並行してステージ企画を3回実施。DNPに加え共創パートナーにも登壇いただき、それぞれのテーマに関するトークセッションを行いました。セッションでは各者とDNPの技術を組み合わせることでどのような未来が実現できるかを語り合いました。「微生物発電からエネルギーを生み出せるか」のステージ企画では、まだ本格的には社会実装されていない、水質浄化しながら発電することができる「微生物電池」を皆さんに知っていただくことで、実用化できた時にはよりよい社会になっていくことを実感していただくことができました。
新しいものや価値を社会に発信するにあたっては、魅力あるコンセプトと革新的な技術との融合によるブレイクスルーが必要です。「環境浄化型微生物電池」という新たなコンセプト を実現していくために、共創パートナーとも協力し合い、DNPの技術をフル活用していきたいと考えています。

水を浄化しながら発電する環境浄化型微生物電池の仕組み

今回の展示には、DNPの微細加工技術を多く盛り込みました。この技術を「微生物発電」という環境エネルギー分野に活用できるアイデアを発表。DNPの技術を幅広く応用展開していくための足掛かりになるとともに、今後環境をテーマに新しい取り組みに挑戦していくことを社会に発信できたととらえています。

展示内容について詳しくはこちら

FLE [ Future Life Experience ]

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