2026年5月15日

「GRAPHIC CUBE -シアターポスター DNPグラフィックデザイン・アーカイブより」京都dddギャラリーで開催

2026年6月12日~08月19日

公益財団法人DNP文化振興財団は、京都dddギャラリー(京都市下京区)で2026年6月12日(金)~8月19日(水)に、「GRAPHIC CUBE -シアターポスター DNPグラフィックデザイン・アーカイブより」を開催します。

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展覧会ポスター Designed by Kenta Shibano

企画主旨

「GRAPHIC CUBE」は、DNPグラフィックデザイン・アーカイブに収蔵されたポスター作品を軸に展開するシリーズ企画です。グラフィックデザインの多面性を〈立方体=キューブ〉になぞらえ、表現対象との関係、対象同士の関係、さらにはそれを見る人との関係性までを、多角的かつ立体的にとらえることを目的としています。第2回目となる本展では、演劇や舞踏、オペラといった舞台芸術のポスターに焦点を当てます。

 近代的なポスターは19世紀後半のフランスで成立しました。18世紀末のリトグラフ(石版印刷)技法の発明により多色刷りが可能となり、華やかなカラー印刷のポスターがベル・エポック期のパリの都市空間を彩りました。その多くは劇場や舞台公演の告知を担い、舞台芸術は近代ポスター表現を牽引した重要な主題の一つだったのです。

 舞台芸術は、身体、音楽、舞台美術、照明など複数の要素が時間の経過の中で統合される〈時間芸術〉であり、その本質は一回性・同時性に支えられてきました。そうした舞台芸術の体験を、どのように平面上へ凝縮し視覚化するのか―ポスターは、デザイナーが作品世界を読み解き、分析し、再構築した結果として生み出される「もう一つの表現」といえます。舞台上の出来事は時間経過とともに変化し続けるため、観客は限られた視点から一瞬一瞬を受け取るしかありません。ポスターは、その流動的で不可逆な体験を、象徴的なイメージや構図、タイポグラフィなどによって定着させ、物語や主題、空気感、エネルギーを一望のもとに提示しようとする、デザイナーによる創造的な試みを示してきました。

 記録技術や映像メディアの発展により、舞台芸術の体験も時間や場所を超えて繰り返し体験されるものへと変化しつつあります。多様な〈時間芸術〉が日常的に消費される現代において、ポスターは単なる告知媒体にとどまらず、作品の記憶を留め、次なる体験へとつなぐメディアとして、その意義をあらためて問い直されています。本展が、グラフィックデザインと舞台芸術の歴史的かつ本質的な関係を、あらためて浮かび上がらせる試みとなることを願います。

開催概要

  • 会期:2026年6月12日(金)~8月19日(水)
  • 開館時間:火曜~金曜は11:00~19:00 土日祝は11:00~18:00
  • 休館日:月曜日(ただし7月20日(月)は開館)、7月21日(火)、8月12日(水)
  • 会場:京都dddギャラリー(https://www.dnpfcp.jp/gallery/ddd/access/map.html
  • 入館料 : 無料
  • 主催 :公益財団法人DNP文化振興財団
  • 展示設計:NO ARCHITECTS
  • グラフィックデザイン:芝野健太
  • 展覧会情報はこちらのWebページでご確認ください。https://www.dnpfcp.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=2&seq=00000857

関連イベント

ddd学芸員によるギャラリートーク(参加無料、予約不要)

会場:京都dddギャラリー

[1回目]2026年6月12日(金)17:30–18:15

[2回目]2026年7月25日(土)14:00–14:45

出品作家

秋田寛/粟津潔/榎本了壱 /福島治/日比野克彦/平野甲賀/葛西薫/ルーバ・ルコーバ/オルガー・マチス/仲條正義/太田徹也/奥村靫正/カリ・ピッポ/佐野研二郎/佐藤晃一/フランチシェク・スタロヴィエイスキ/杉浦康平/田中一光/タナカノリユキ/ロスマリー・ティッシ/パヴェウ・ウドロヴィエツキ/宇野亞喜良/和田誠/横尾忠則

※ラストネームアルファベット順 

※展示作品・作家は一部変更になる場合があります

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1.榎本了壱《演劇実験室 天井棧敷 ヨーロッパ公演》1971

2.佐藤晃一《花電車》1973   題字:羽良多平吉

3.福島治《オイディプス王》2010

4.秋田寛《現代舞踊 マスターワークス》1997

5.奥村靫正《女中たち》1995

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