森永乳業株式会社様
「まきばの空」パッケージリニューアルに向けた共創ワーク
森永乳業株式会社様の成分調整牛乳「まきばの空」のパッケージリデザインに向けて、森永乳業様とDNPの部門横断チーム(Lifeデザイン事業部/DNPコミュニケーションデザイン/サービスデザイン・ラボ®(SDL))で共創ワークショップを実施しました。リニューアルパッケージは2026年4月以降に市場展開予定です。(2026年4月時点の情報です)
背景と目的
多様な選択肢が並ぶ売り場では、各社が日々独自の工夫を重ねており、生活者に違いがすっと伝わる見せ方や言い方の設計が重要です。
本案件では、生活者が店頭で「まきばの空」を選ばない理由を把握し、商品を手に取ってもらうためのパッケージ要件を明らかにすることを趣旨として、DNPの行動デザインにもとづく共創ワークショップを実施しました。非購入ユーザーの行動・認知に内在するボトルネックを特定し、それを解消するための表現・情報設計に落とし込んでいます。
また、検証の客観性と現場での実現性を両立するため、デザイナーや専門家など部門横断でさまざまな立場のメンバーが参画しました。
プロセス
1. 事前リサーチ(オンラインインタビュー)
ワークショップに先立ち、「まきばの空」非購入者へのオンラインインタビューを実施。普段の購買行動や価値観をふまえ、「なぜ選ばれないのか」を把握し、事前情報として参加者内で共有しました。
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オンラインインタビュー結果(イメージ)
2. 行動障壁の特定
インタビュー知見と売り場観察の仮説をもとに、「なぜ商品を手に取らないのか」をCREATEファネルというツールで要因整理しました。代表的な障壁としては以下が挙げられました。
- 味のイメージの伝わりにくさ
- カテゴリー理解のギャップ(“成分調整”とはなにかがわからない/“調整”というワードが自然ではないととらえられてしまう)
- ブランドの視認性・売り場認知(森永乳業の商品だとわかりにくい)
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ワークショップ時に整理したCREATEファネル(一部)
3. アイデア創出
行動障壁を特定した後、当社オリジナルのアイデア発想支援ツール「DNPナッジカード®」を活用しました。さらに今回、Lifeデザイン事業部の知見を活かして「すっきり晴れやか」を想起させる世の中のデザインを収集し、デザインアイデアとして想起しやすいヒントカードに仕立て、DNPナッジカードと併用してアイデア発想を実施しました。ナッジ=行動視点の型、デザインアイデアヒントカード=感性視点の型として組み合わせ、視覚表現/コピー・表記/情報設計を横断した具体案を短時間で多数創出しました。主な観点は以下です。
- 味・気分の想起:「すっきり晴れやか」といった風味文言を正面で訴求し、味イメージの即時理解を促す
- カテゴリー理解の補助:「原材料は生乳のみ」などの端的な説明で、成分調整牛乳への誤解を軽減
- ブランド想起の強化:ロゴの視認性を高め、購買時の安心感につなげる
- ビジュアルの方向性:青空・草原のバランスやモチーフ配置で晴れやかさと自然感を強化
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ワークショップ風景
最終的に3案のデザインを提出させていただき、リニューアルした商品は2026年4月以降に店頭展開予定です。
今後の支援
DNPでは、部門横断の共創ワークショップを継続し、新しいデザインや商材の提供を通じて、売り場で“選ばれる”体験設計を支援してまいります。
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DNPではサービスデザイン・ラボという組織を編成し、人起点で商品やサービスの新たな体験価値を創造し、
それを継続的に提供するための組織や仕組みも含めてデザインする方法論「サービスデザイン」を推進しています。
※DNPナッジカード、サービスデザイン・ラボは、DNP大日本印刷の登録商標です。