「カタログ制作」における「業務改善」とは?
問題から改善事例まで解説

近年のデジタル技術の進歩や生活様式の変化によって、業務改善(デジタルシフト・DX化など)が課題となっています。カタログ制作業務においても、例外ではありません。昨今ではECなどデジタル媒体の導入も進み、肥大する制作原稿や商品スペックの管理に課題を抱えている企業様も多くいらっしゃると存じます。 そこで本コラムでは、カタログ制作業務における問題とその解決策、導入事例やユースケースなどをご紹介します。

1.カタログ制作でこんな問題お持ちではないでしょうか。

カタログを制作・管理する部門の皆様にとって、以下のような問題を感じることも多いのではないでしょうか。

カタログ制作における問題

DNPは長年培ってきた制作・流通・情報管理のノウハウを活かし、印刷・Webをはじめとした企業の販促活動をサポートしてきました。
カタログ制作における上記のような問題に対して、業務の効率化・品質の平準化を実現するシステム「Retail Meister®」と、ユースケースをご紹介します。

2.カタログ制作におけるRetail Meisterの活用イメージ

Retail Meisterでは商品情報を利用して、システム上でカタログ原稿の作成を行うことができます。
また商品情報の一元管理によりカタログだけでなく、同じ情報を利用してECや販促チラシへの情報展開も容易に実現可能です。

カタログ制作におけるRetail Meisterの活用イメージ

カタログ業務改善を目的とした導入業界例

カタログ業務改善を目的とした導入業界例

3.カタログ制作におけるRetail Meisterのユースケース

[問題①] 「赤字点数が多い。校正回数が多い。」という問題を抱えていた企業様のケース

■問題
制作原稿の赤字点数・校正回数が多く、担当者の負荷が高い。

■解決策
原稿管理機能を保有するDNPのシステム「Retail Meister」を導入して、商品・画像マスタを整備

■提供価値
原稿上の修正だけなく、商品マスタとして修正後の情報を管理しておくことで、
常に正しい情報での原稿作成が可能となった。

【Before】Excelによる原稿管理

【After】RetailMeisterによる原稿管理

赤字点数削減事例

Excelにてカタログ原稿を管理されている企業様では、前企画で赤字内容と同じ手修正を、次の企画の原稿でも行うケースが多いのではないでしょうか。
この状況では、都度修正の業務負荷に加えて、手修正により人的ミスリスクが高い状態と言えます。

DNPの「Retail Meister」では原稿で修正した内容を自動でマスタへ反映することが可能であり、同じ修正を複数回繰り返す必要が無くなります。
またベテラン担当者様の入力した内容で、経験の浅い担当者様も原稿作成が可能なため、作業の平準化にも寄与しました。

[問題②] 「ECなど他チャネルへの原稿の二次利用が煩雑。」という問題を抱えていた企業様のケース

■問題
複数媒体の制作が並行して進行しており、他チャネルへの原稿連携作業の負荷が高い。

■解決策
原稿管理機能を保有するDNPのシステム「Retail Meister」を導入して、
データベースファーストな原稿情報管理を実現

■提供価値
修正ごとに各チャネルの原稿を修正する作業が削減された。

カタログ制作を行う企業様では、他チャネルの原稿作成も並行して管理されていることが多い状況です。
例えばカタログで原稿修正が発生した場合、掲載情報の統一のため他チャネルも修正が都度必要になります。

DNPの「Retail Meister」では原稿の一元管理が可能であり、カタログの下版後に原稿情報をダウンロードしていただくだけで、他チャネルの販促物をスピーディーに作成することが可能になります。
また原稿修正の横展開は不要となり、販促物制作の効率化につながりました。

多様なチャネルへ容易に展開

【Before】Excelによる原稿展開

【After】RetailMeisterによる原稿展開

[問題③] 「複数媒体を制作するなかで、同一商品の併記管理が大変。」という、問題を抱えていた企業様のケース

■問題
複数媒体を制作するなかで、同一商品の併記管理が大変。

■解決策
原稿管理機能を保有するDNPのシステム「Retail Meister」を導入して、
カタログ掲載する商品の情報の横串メンテナンスを実現。併記による商品情報のズレ抑制・負荷軽減を図った。

■提供価値
制作における併記確認不可の削減。
積極的な併記の実現により、顧客の購入機会ロスが軽減された。

カタログ制作を行う企業様では、カタログ内の複数のページに同じ商品を併記させる際に、商品情報の不一致が発生するケースもあります。
Retail Meister上での作業により、併記商品の情報の不一致を防止し、負荷なくミスなく併記できるスキームを構築します。戦略的な併記により顧客の目に触れる機会の増加し、結果的に購入機会ロス軽減に寄与します。

【Before】Excelによる管理

【After】RetailMeisterによる管理

[問題④] 「経験と勘による選定に頼っている。ノウハウを継承したい。」という問題を抱えていた企業様のケース

■問題
ベテラン担当者の経験と勘による商品選定を行ってきたが、ノウハウに依存した属人的な運用を改善したい。
めざす先として次世代育成を考えノウハウを継承していきたい。

■解決策
柔軟なマスタ設計が可能なDNPのシステム「Retail Meister」を導入して、ベテラン担当者の経験と勘を見える化した。

■提供価値
過去の分析結果にもとづいた商品選定が可能になり、属人化の解消が進んだ。

企業様によっては、カタログの過去号での分析結果をRetail Meister上で管理されているケースもあります。
過去の分析結果をもとに、次号以降の商品選定等を進めることでうまくPDCAサイクルが回り、販促効果の測定・売上向上に寄与します。

【Before】ベテラン担当者による原稿作成

【After】RetailMeisterによる原稿作成

4.まとめ

企画販促物制作には多くの課題がありますが、情報の一元管理を行うことで、業務効率化や新しい販促施策の導入をスムーズに進めることができます。

DNPでは、販促物の販促情報管理を支援するサービスとして、「DNP流通向け情報管理プラットフォーム「Retail Meister」 (リテールマイスター)」をご用意しております。
お気軽にご相談ください。

※「Retail Meister」はDNP大日本印刷の登録商標です。
※ 2025年8月時点の内容です。

このコラムで紹介した製品・サービス

RetailMeister



「Retail Meister」は、全チャネルの販促情報を一元管理する「チャネル統合型販促基盤」です。
販促物制作における「人時削減」、「品質向上」、「事業拡大」など導入企業様の業務の効率化・DX化を実現します。

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