オンデマンド印刷とオフセット印刷の違いとそれぞれの活用シーン

企業や団体が印刷物を制作する際、どの印刷方法を選択するかは非常に重要な決定事項です。特に、オンデマンド印刷とオフセット印刷は、印刷業界において広く利用されている方法です。それぞれの印刷方法には独自の特徴があり、用途やニーズに応じて適切な選択が求められます。本コラムでは、オンデマンド印刷とオフセット印刷の違い、それぞれの活用シーンについて詳しく解説します。

オンデマンド印刷とオフセット印刷の違い

1.印刷プロセスの違い

オンデマンド印刷は、デジタルデータを直接印刷機に送信し、必要な数量だけを印刷する方法です。
これにより、短納期での印刷が可能となり、少量印刷にも対応できます。

オフセット印刷は、印刷版を作成し、その版を使用して大量に印刷する方法です。
版を作成するため、初期投資が必要ですが、大量印刷時にはコストパフォーマンスが良くなります。

2.コストの違い

オンデマンド印刷は、少量印刷に適しているため、初期投資が少なく、必要な時に必要な数量だけ印刷できます。
また、オンデマンド印刷の単価はオフセット印刷に比べて高くなる傾向があります。

一方、オフセット印刷は大量印刷に適しており、印刷する部数が多ければ多いほど単価が下がります。
しかし、少量の場合はコストが高くなる可能性があります。

3.品質の違い

オンデマンド印刷は、デジタル技術を使用しているため、色の再現性や品質が機器の性能に依存します。最新の機器を使用すれば高品質な印刷が可能ですが、オフセット印刷に比べると、特に色の再現性は劣る場合があります。

オフセット印刷は、長年の技術に裏打ちされた品質があり、特に色の再現性や仕上がりの均一性に優れています。特に、ブランドカラーの正確な再現が求められる場合には、オフセット印刷が選ばれることが多いです。

それぞれの活用シーン

オンデマンド印刷の活用シーン

カタログやパンフレット、ポスターなど、少量での印刷が必要な場合に最適です。新商品やキャンペーン情報を迅速に反映させることができるため、タイムリーなマーケティングが可能です。

顧客の名前や特定のメッセージを印刷した販促物を作成することができ、パーソナライズされたマーケティングに活用できます。

展示会やイベント用の印刷物を急遽必要になる場合、オンデマンド印刷の迅速な対応が役立ちます。

オフセット印刷の活用シーン

大規模なマーケティング施策や企業の広報活動において、安定した品質で大量に印刷する必要がある場合にオフセット印刷の効果が発揮されます。

特に色の再現性や仕上がりの均一性が求められる場合、オフセット印刷が選ばれます。高級なカタログやパッケージデザインなど、ブランドイメージを重視する印刷物に適しています。

大規模なマーケティング施策や企業の広報活動において、安定した品質で大量に印刷する必要がある場合にオフセット印刷の効果が発揮されます。

最適な印刷方法の選択

オンデマンド印刷とオフセット印刷は、それぞれ異なる特性を持ち、用途に応じて最適な選択が求められます。少量印刷やカスタマイズ、短納期が求められる場合にはオンデマンド印刷が適しており、大量印刷や高品質が求められる場合にはオフセット印刷が適しています。印刷物の目的やニーズに応じて、適切な印刷方法を選ぶことが、効果的なマーケティングやブランディングにつながります。

どちらが最適な選択かわからないといった場合は、ぜひDNPにご相談ください。
具体的な案件に応じてオフセット印刷が適しているか、オンデマンド印刷が適しているかを的確にご提案できます。専門のスタッフがニーズをしっかりとヒアリングし、最適な印刷方法を選定するお手伝いをいたします。印刷物の目的や条件に最適な選択をすることで、より効果的なマーケティングやブランディングにつながります。

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  • *2025年5月現在の情報です。
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